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INTERVIEW 02

健康で豊かな社会のために
アプリで医療機関の
業務効率化

  • 株式会社プラスメディ

    代表取締役社長兼CEO

    永田 幹弘

  • 代表取締役CEO

    渡邊 一正

STORY

プラスメディは、2016年12月に設立され、病院患者様向けスマートフォンアプリ「MyHospital(マイホスピタル)」を用いた事業を行っているベンチャー企業。アプリにはデジタル診察券機能/オンライン会計機能/提携薬局への電子処方箋送付機能などが実装されており、診察内容や検査結果、薬剤情報を確認したり、病院や薬局での待ち時間を短縮することができる。将来的に、遠隔服薬指導などの法規制緩和が進めば、処方箋薬を希望場所に届けられる世界の実現や、アプリに蓄積した医療・健康データの活用領域も広がる見込み。2020年9月に日本初となるメガバンクからの買収により、大手金融機関のグループ企業となった。

エースタートとの出会いとサポート
  • 渡邊今回、日本初のメガバンクによるベンチャー買収ということで、三井住友フィナンシャルグループに入られたわけですが、これまでの歩みを含めて今日は色々とお話しできればと思います。
    改めましておめでとうございます!

  • 永田ありがとうございます。いや、本当にびっくりですね。この話を初めて渡邊さんにした時も、日本で初めてのことでもあったので、夢物語みたいな形で語っていたら、本当に現実になりましたね。ここまで、ハラハラドキドキの連続でしたよ。

  • 渡邊そうですよね。あの時、ご相談いただいて、是非進めましょうという話をさせていただいてから、実現までのスピードはとても早かったですね。

  • 永田当時はまだ限られた方にしかお話していませんでしたが、とりあえず、渡邊さんには話しておかないといけないなと思ってご相談しました(笑)。

  • 渡邊永田さんと僕が初めて出会ったのがもう5年前ですから、これまで本当に色々なことがありましたね。当時はエースタートも立ち上げて間もない頃だったので、こうやって一緒に成長してこられたことが嬉しいですね。確か、プラスメディもまだ創業する1年くらい前で、当時の事業計画は今と全然違いましたよね。まだ事業プランが定まっていない中で、一緒にいろいろと議論を繰り返して、ようやく今のサービスの軸ができたことは今でも忘れられないですよ。

  • 永田私もよく覚えていますよ。ちょうどこの部屋でお話ししましたよね。その後も創業と同時に出資を決めてくださって、エースタートが一番最初に出資してくれましたね。役員陣とよく出資を決めてくれたよね、と話していましたよ(笑)。

    出会った当時はエースタートの事を全く知りませんでしたが、今はエースタートと出会えて本当に良かったと思っています。今まで資金調達をした経験もありませんでしたし、完全に手探りの状態だったので、そういった面でのサポートがとても助かりました。投資契約書のことも初めはよく分かっていませんでしたし、結局最後まで渡邊さんに作っていただいた投資契約書を使っていましたよ(笑)。出資者候補の方もたくさん紹介していただいたのでとても助かりました。

プラスメディ創業への想い
永田 幹弘 × 渡邊 一正
  • 渡邊永田さんは実は、ご自身が潰瘍性大腸炎という難病を抱えていて、毎月病院に通う必要がある中で困っている事、不便に感じている事がたくさんあるわけですが、そういった不便を何とかしたいという想いは、出会った時からからずっと変わらないですね。

  • 永田その想いはずっと変わらないですね。医師の方からすると、患者の目線で困っている事がなかなか分からないということも多いと思います。検査の方法や結果、数値の良し悪し、薬の説明もして、これ以上何を知りたいのだろう?と思われていると思います。でも、患者の立場からすると、家に帰ったら数字の意味が分からないんですよね。これ何の数値だっけ?ということが頻繁に起こります。なので、それが全部スマホで分かるようになれば便利だなと感じたのが起業のきっかけですね。

    他にも、診察や会計の待ち時間が2時間、3時間とあると、少しくらいの手数料を払ってでも早く帰りたい、というニーズがたくさんあります。そういった不便を少しずつでも解決していきたいですね。

  • 渡邊ご自身の経験から実際に困ったことを何とかしたいという、完全に個人の視点に立っている点が素晴らしいですよね。苦労も多かったと思いますが、その使命・目的を実現するために、まっすぐ進んできたということですね。

  • 永田そうですね。私たちのアプリはサービスの特性上、電子カルテメーカーと連携をしなければならないのですが、それも日本ではまだ誰もやったことがなくて、3年かけて業界の有力メーカーと提携させていただきました。そこから、著名な大手の病院に初めてアプリを使用していただいて、だんだんと全国の病院で使用していただけるようになりました。資金調達も含め、この3年間は本当に大変でしたね。